楽しみにしていたキャンプの週に限って、天気予報に並ぶ雨マーク……。関西は梅雨も秋雨も台風もあって、キャンプと雨は切っても切れない関係なんですよね。
僕は2011年からキャンプを続けていて、回数は覚えていませんが、よく雨のキャンプに当たる年がありました。
「せっかくキャンプ行きたかったのに、雨予報になっちゃった……」「雨キャンプって難しそう、初心者には無理かな」と、計画を諦めかけている人もいると思います。
実は雨キャンプ、装備とコツさえ押さえれば、晴れの日とはまた違った魅力があるんですよ。
雨に濡れた森のにおい、テントの天井をたたく雨の音、人の少ないキャンプ場で静かに焚き火を眺める時間……これって、晴れの日のキャンプでは味わえない贅沢なんです。
今回はそんな雨キャンプの必須装備5選とリアルなテクニックをまとめました。
この記事の結論
- 雨キャンプの三種の神器は「タープ・防水シューズ・着替え」です
- 撤収は「帰ったら自宅で干す」前提にすると気が楽になります
- どうしてもしんどくなったら、コテージ・グランピングへの切り替えも賢い選択ですよ
雨予報の日は、屋根のあるコテージを1泊挟むのも手です。設営せずに焚き火と雨音を楽しめて、雨キャンプデビューのハードルがぐっと下がります。
この記事でわかること
- 雨キャンプならではの魅力
- 必須装備5選(最重要から順に)
- 雨の日の設営テクニック
- 雨でも楽しむ過ごし方
- 雨の撤収をちょっと楽にする方法
- よくある質問(FAQ)
雨キャンプならではの3つの魅力
① キャンセル待ちが取りやすくなる
晴れの週末は予約争奪戦のキャンプ場が、雨予報の週末や梅雨どきは驚くほど空いているんですよ。人気サイトの直前予約も比較的取りやすく、混雑を避けたい人には逆にチャンスの季節なんです。
② 雨の音と新緑のにおい
雨に濡れた森のにおい、タープに当たる雨音、川や沢の水量が増した音……晴れの日とは別世界の “聴く”キャンプが体験できます。一度ハマると「むしろ雨の日が好き」という人もいるくらい。
③ 焚き火がいつもの倍ありがたい
雨の日に焚き火を起こせたときの達成感、火の暖かさが普段の何倍も染みるんですよ。冷えた体に染み入る焚き火は、雨キャンプの本当の主役かもしれません。
雨キャンプの必須装備5選(重要順)
① 大きめのタープ(最重要)
雨キャンプは「タープがすべて」と言って過言じゃないですよ。
ポイント:
- テントよりひと回り大きいサイズを選ぶ
- 耐水圧2,000mm以上が雨対応の目安
- ポリエステルよりもTC素材(ポリコットン)の方が雨音が静か
- ヘキサタープよりレクタタープの方が雨を効率よく流せる
大型レクタタープ:
僕は2013年9月に、小川キャンパル(今のキャンパルジャパン)のフィールドレクタというレクタタープを買って、今も使っています。
初心者向けおすすめタイプ:
- 設営が簡単な「ワンタッチタープ」
- 雨に強い王道「大型レクタタープ」(小川キャンパル等の老舗ブランドが◎)
- グループや家族向け「スクリーンタープ」
② 防水シューズ・長靴
足元の濡れは、その日のキャンプの楽しさを一発で奪います。
おすすめ:
- 長靴(ショート丈〜ミドル丈):王道・確実
- ゴアテックス対応のトレッキングシューズ:歩きやすく蒸れにくい
- クロックス系サンダル:水場用のサブとして
「サンダルでいいや」は雨の日では絶対NGですよ。足が冷えるとキャンプの楽しさが半減します
③ 着替え(多め)
晴れの日キャンプ用の倍を持っていきましょう。
- 上下フルセットを最低2〜3セット
- 靴下は5足くらいあると安心
- 大きめのジップロックに濡れた服を入れると車内が汚れない
「濡れる前提」で準備するのが雨キャンプの極意です。
④ レインウェア・ポンチョ
設営・撤収で必ず必要になります。
- 上下セパレートのレインスーツが最強
- 防水透湿素材(ゴアテックス系)が快適
- 大きめのポンチョは荷物の上にかぶせて運べる
「傘で十分」は両手が塞がるのでキャンプではNGですよ。
⑤ グランドシート+テント内シート
地面からの湿気対策がキャンプの快適性を左右します。
- グランドシートはテントより少し小さめが鉄則。テントより大きいと、テントの下が水たまりになるので絶対NG
- テント内に銀マットまたはインナーシートを追加
- コット(簡易ベッド)で地面から離れるのも有効
地面に直接触れないだけで寝心地が劇的に変わります
雨の日の設営テクニック
順序:タープ → テント の必勝パターン
雨の中の設営で一番大事なのは「タープを最初に張る」こと。
タープを先に張るのは、晴れの日でも同じです。晴れの日は日差しを遮れるので、どちらにしてもタープが最初です。
- まずタープを大きく張る(屋根を確保)
- タープの下に荷物を全部運ぶ
- タープの下でテントを広げて立てる
- テントが立ったらタープと連結
この順序を守るだけで、テント内が濡れない確率が劇的に上がります。
設営時の小ワザ
- タープのポール下に水皿を置くと水が流れていく
- テントの入口の向きは風下側に
- 靴を脱ぐスペースをタープ下に確保(汚れた靴を直接テントに入れない)
駐車位置にも工夫を
雨の日は車をテントのすぐ近くに寄せられるサイトを選びましょう。車から荷物を出す距離が3歩以内だと、撤収時の労力が段違いです。
雨でも楽しむ過ごし方
タープ下で焚き火
タープに耐火・難燃素材を使っていれば、タープ下で焚き火をする人もいます(火の扱いは、先にタープの取扱説明書で確かめてください)。雨音をBGMに焚き火を眺める時間は、晴れの日には絶対に味わえない贅沢ですよ。
※ ポリエステルタープは火の粉で穴が開くので、焚き火する場合はTC素材(ポリコットン)がベター。
雨音を楽しむ
ハンモック・コット・チェアに寝転んで、ただひたすら雨音を聞く時間。スマホを置いて、雨と森の音だけに集中する……これだけで瞑想に近い癒しが得られますよ。
雨音を聞きながら、しっぽり一杯
タープの下、焚き火を眺めながら、お気に入りのお酒をすこしずつ。雨の音をBGMにグラスを傾ける時間は、晴れの日にはない大人の贅沢ですよ。
たとえば、こんな過ごし方です。
- 熱燗やホットウィスキーで体の中から温まる
- 焚き火で炙ったチーズや干物を肴に
- スマホをしまって、雨音と火の音だけに耳を澄ます
- ひたすら犬を愛でて楽しむ
雨の日キャンプは「アクティブに動かない時間」が長いぶん、こういう “しっぽり時間”をいちばん楽しめる季節かもしれません。
※ 飲酒運転は絶対にダメですよ。翌朝アルコールが抜けてから運転してくださいね。
雨の日キャンプ飯
おすすめは「煮込み料理」です。
- ビーフシチュー・カレー(時間かけて煮込む)
- 鍋料理(みんなで囲める)
- スキレットで炊くピラフ
温かい料理が普段の倍ありがたく感じるのが雨キャンプの醍醐味。
雨が辛くなったら…プランB
ずっと雨が降り続けるとしんどい瞬間もありますよ。そんな時の選択肢も用意しておきましょう。
コテージ・バンガローへの切り替え
予約段階でテントサイト+コテージ予約可能な施設を選んでおくと、当日の天気で柔軟に切り替えられます。「テントは設営したけど寝るのはコテージ」というハイブリッド派も意外と多いんですよ。
雨の日は寝るだけコテージ、活動はテントサイトというハイブリッドが快適ですよ。
グランピングへ切り替え
「雨だと設営も撤収もしんどい、雨音だけ楽しみたい」という人は、思い切ってグランピングに切り替えもアリです。設営なし・撤収なしという贅沢が味わえます。
雨の日でも屋根の下で過ごせるドーム型やコテージ型の施設なら、設営と撤収の心配がありません。僕は使ったことがありませんが、グランピングの施設をまとめて探せる予約サイトです。
雨の撤収をちょっと楽にする3つのコツ
コツ① 「自宅で乾かす」前提で撤収
雨の撤収では、基本的にテントは乾きません。どちらにしても自宅での天日干しが必要になるので、割り切って:
- キャンプ場ではざっと水を切るだけ
- 大きめのビニール袋やコンテナにざっくり詰めて持ち帰る
- 帰宅後すぐに自宅の庭・ベランダ・浴室で広げて完全乾燥
これが一番現実的で、結果も早いんです。
コツ② グランドシートは別袋に
濡れたグランドシートを他の道具と一緒の袋に入れると、他のすべてが濡れます。専用ジップロックや別袋を必ず1枚用意してください。
コツ③ 帰宅後30分の「広げる時間」をスケジュールに入れる
帰ってすぐテントとタープを広げて干す。これをしないとカビ・においの原因に。「翌日広げる」ではなく “帰宅後すぐ”が鉄則ですよ。
よくある質問(FAQ)
Q. 雨の日でもキャンプ場は開いてる?
A. 基本的には開いています。ただし大雨警報や土砂災害警報が出ている時は閉鎖や受付停止することもあるので、出発前に必ず公式サイト・電話で確認を。
Q. 雨の日の焚き火、できる?
A. タープ下+防水マッチ+着火剤があれば可能です。乾いた薪を持参することと、着火剤を多めに使うのがコツですよ。湿気で火が付きにくいので、普段の倍の時間と労力を見ておきましょう。
Q. 雨の日の虫対策は?
A. 雨の日は蚊が減る一方でヤマビルが出る山もあります。塩水スプレー・ディート系虫除けを持参し、長袖長ズボンが基本ですよ。
Q. 子連れで雨キャンプは難しい?
A. テント泊は中級者以上向けです。子連れの雨キャンプはコテージ・グランピングをおすすめします。「初めての雨体験」を屋根の下で味わうところから始めましょう。
Q. 雨の日キャンプの下調べはどこから?
A. 天気予報の降水量を時間ごとに見るのが基本です。気象庁の用語では、1時間に3mm未満が「弱い雨」、10mm以上20mm未満が「やや強い雨」(地面一面に水たまりができ、跳ね返りで足元がぬれる)、20mm以上30mm未満が「強い雨」(どしゃ降りで、傘をさしていてもぬれる)です。
キャンプ向けの公的な基準は無いので、この目安と、大雨の警報や注意報が出ているかを合わせて判断してください。
まとめ — 雨キャンプ、怖くないですよ
雨の日のキャンプは、装備とコツさえ知っていれば晴れの日にはない贅沢な時間をくれます。
雨キャンプ三カ条をまとめておきます。
- タープと防水シューズと着替えだけは、絶対に妥協しない
- 撤収は「自宅で広げる」前提で割り切る
- しんどくなったらコテージ・グランピングに切り替える勇気を持つ
晴れの日と違う、緑のにおいと雨音と焚き火の雨キャンプ、ぜひ一度体験してみてくださいね。










