「猫を多頭飼いしたい」と考えている方へ。
1匹でも幸せ、2匹なら倍の幸せ──と思いがちですが、多頭飼いには想像以上の準備と覚悟が必要です。
30年以上猫と暮らし、最大12匹同居の経験がある管理人が、これから多頭飼いを始める方に向けて「先に知っておけば後悔が減る5つのこと」をリアルな体験ベースでまとめました。
1. 猫の数だけ性格と人間関係がある
猫は犬以上に個体差・相性差が大きい動物です。「全員仲良し」を期待すると、9割の確率で失敗します。
多頭飼いでよくあるパターン
- 新入り猫を先住猫がガン無視(数ヶ月〜数年続くこともある)
- 仲のいいペアと、孤立する1匹に分かれる
- 力関係が固定化し、弱い猫がストレスで体調を崩す
大事なのは「全員仲良し」を目指さないこと。「お互いに無視できる」が成功ラインです。
2. トイレは「頭数+1」が理想、でも現実は厳しい
多頭飼いで最初にぶつかる壁がトイレ問題。「猫の数より1つ多く」がアメリカ獣医学会の推奨ルールで、これを守らないと粗相が頻発するとされています。
理想的なトイレ設置の考え方
- 2匹なら3つ、3匹なら4つ、5匹なら6つ
- 違うエリアに分散(家中の同じ場所に集めても意味がない)
- 砂の種類は猫ごとの好みを尊重(鉱物系・木製・紙・おからなど)
- 掃除は1日2回が理想(汚れたトイレを嫌う猫が他で粗相する)
実体験:12匹同居でも置けたのは6個ほど
とはいえ、現実は理想通りにいきません。
管理人が12匹同居していた時期も、家のスペース・掃除負担・配置できる場所の都合で実際に置けたトイレは6個ほど。理想からするとぜんぜん足りていませんでした。
その結果、こまめな掃除(1日3〜4回)でなんとかカバーするしかない日々。粗相も完全には防げず、トイレ問題は多頭飼い最大の悩みでした。
「頭数+1」を理想として頭に入れつつ、「無理なら掃除頻度で補う」というのがリアルな解決策です。
3. ご飯は「同時・別場所」が理想だが、猫が自分で工夫する
多頭飼いの教科書には「給餌スペースを離して、複数の食器で同時に与える」と書いてあります。
理想的な給餌方法
- 同時給餌:全員同じタイミングで開始
- 別場所:食事スペースを離す(最低1m以上)
- 食べ残しを他の子が食べる前に下げる
実体験:別場所が無理でも猫が時間をずらしてくれた
うちの場合、同時・同じ場所での給餌でやってきました。スペースの都合で別場所にできなかったのが正直なところ。
でも面白いのが、猫たちが自分で食事の時間をずらしてくれるようになったこと。先に食べたい子・後でゆっくり食べたい子・他の子が食べきったあとに残り物を食べる子──各自のペースができていきました。
力関係が固定化する前にケンカ仲裁を入れて、ある程度の秩序を作っておけば、猫たちが空気を読んで時間調整してくれることも多いです。
4. 医療費は「頭数倍」で覚悟する
1匹なら年5〜10万円が、5匹なら25〜50万円。医療費は単純な掛け算で増えます。シニア期に入るとさらに膨らみます。
30年経験から伝えたい医療費の現実
- ワクチン:1匹あたり年5,000〜8,000円
- 避妊・去勢手術:1回20,000〜40,000円
- 慢性疾患の通院:月10,000〜30,000円(投薬込み)
- 手術が必要になった場合:1回100,000〜500,000円
多頭飼いをするなら、事前に「動物医療貯金」を用意するのが現実的です。ペット保険も選択肢ですが、月額×頭数になるので結局貯金と同等のコストになることも。
5. 通院・投薬の管理が複雑化する
シニア期に入ると、複数匹それぞれに違う薬や療法食が必要になり、管理が一気に複雑化します。
多頭飼いの管理あるある
- 「あの子、前回の通院いつだっけ?」が思い出せない
- 「この薬の残り何日分だっけ?」がわからない
- 動物病院で前の処方を聞かれて即答できない
- 家族間で「あの子の薬あげた?」の確認が頻発する
投薬を間違えるほどのミスは流石にしませんが、「いつ・どの子が・何で通院したか」の記憶は本当にあやふやになります。シニア猫が複数いると、「前回◯◯ちゃんが行ったのって2ヶ月前だっけ、3ヶ月前だっけ?」みたいな状態に。
紙のノートやスマホメモで管理するには無理が出てくるので、専用アプリの導入を強くおすすめします。
実体験から作った無料アプリ「ねこカルテ」
市販の猫管理アプリにしっくりこなかったので、30年の多頭飼い経験で「あったらいいな」を集めて作ったのが ねこカルテ です。
- 会員登録不要、すぐ使える
- 多頭飼い対応、何匹でも登録OK
- 通院記録:日付・病院・診断・費用・メモ
- 投薬記録:開始日・終了日・残日数の自動表示
- データはスマホ内に保存(プライバシー配慮)
- PWAなのでホーム画面に追加できる
「シニア猫を複数飼っていて、通院記録の管理に困っている」方は試してみてください。
多頭飼いの楽しさ:5つのデメリットを超える価値
ここまでデメリットを正直に書いてきましたが、多頭飼いの幸福度は1匹×頭数倍ではなく、もっと指数的に増えます。
- 猫同士で遊ぶ姿に癒される
- 留守中も猫同士が一緒で寂しくない
- 毛繕いし合う光景は何度見ても飽きない
- 違う性格の猫がそれぞれ違う愛情を返してくれる
準備さえできれば、多頭飼いは人生最高の選択になります。
多頭飼いをスタートする手順
- 住居スペースの確保(猫1匹あたり最低3畳目安)
- トイレを頭数+1個用意(無理なら掃除頻度でカバー)
- 食事スペースを分離(無理でも猫が自分で調整してくれる)
- 医療費の貯金準備(10〜20万円)
- 通院・投薬管理アプリの導入
- 新入り猫はケージ生活から徐々に開放
愛猫におすすめのペット用品
アイリスオーヤマ公式オンラインストア「アイリスプラザ」では、猫トイレ・キャットタワー・自動給餌器・療法食まで多頭飼いに役立つ商品が揃っています。
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まとめ:覚悟があれば多頭飼いは人生を豊かにする
多頭飼いはお金・時間・スペース・管理の手間がかかりますが、得られる幸せはそれ以上です。
「想像以上に大変だった」と後悔しないために、ぜひこの5つのポイントを事前にチェックしてみてください。
理想通りにいかないことも多いですが、猫たちが自分で工夫してくれるのも多頭飼いの面白さ。完璧を目指さず、リアルな運用で楽しんでいきましょう。
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