「猫を9匹も飼っていたら、病院代がすごいことになるんじゃないですか?」と聞かれることがあります。
答えは意外かもしれません。この2年ほど、うちの猫は1匹も動物病院に行っていません。通院費用はゼロ円です。
ただしその前は違いました。平時で月1万円ほど、そして忘れた頃に10万円級の突発出費が飛んでくる。一番大きかったのは2024年のゴールデンウィーク、ライの救急手術で約15万円でした。
猫歴35年・9匹と暮らす僕の、リアルな通院費用の記録を公開します。
猫9匹の通院費用 実録タイムライン
まず、うちで実際にかかった大きな医療費を時系列で並べます。全部、当時の記事や記録が残っている実額です。
| 時期 | 誰が・何を | 費用 |
|---|---|---|
| 2018年5月 | ハッピー(14歳)避妊手術+乳腺腫瘍切除 | 52,300円 |
| 2019年4月 | ピノ 体調を崩して9日間の入院+手術 | 約10万円 |
| 2024年5月 | ライ 救急手術+3日間の入院 | 約15万円 |
| 2024年 | ライ 術後の検査・診察(かかりつけ医) | 1回数百円〜1万円 |
| 2024年夏〜現在 | 通院なし | 0円 |
ハッピーの手術は「老猫(14歳)の避妊手術と乳腺腫瘍切除手術をしてきた」に、ピノの入院は「ネロとの思い出35」に当時の記録があります。
見ての通り、毎月コンスタントにかかるというより、数年おきに大玉が飛んでくるのがうちの実態です。
最大の出費はライの救急手術、約15万円(2024年GW)
うちの歴代で一番高かったのがこれです。2024年のゴールデンウィーク、ライが排泄を我慢しすぎて命に関わる一歩手前の状態になり、救急診療をしている動物病院に駆け込みました。そのまま手術、3日間の入院。費用は約15万円でした。
しかもGWの救急診療なので選択肢はありません。「高いからやめておこう」が存在しない出費です。退院後もかかりつけの獣医さんでしばらく検査と診察が続きました(こちらは1回数百円〜1万円程度)。
原因の根っこは、多頭飼いならではの猫同士の相性ストレスでした。ライはうちの猫の一部とどうしても相性が悪く、トイレを我慢してしまう状況があったんです。
これを機にうちは家を買って引っ越し、ライと相性の悪い猫の生活空間を分けられる間取りに変えました。結果、ライはすっかり健康になり、それ以来2年間、うちの猫は誰も病院に行っていません。
引っ越し直後、新しいキャットタワーでくつろぐライ。この顔を見たら15万円と引っ越し代も安いもんです。
医療費の話からは少し飛躍しますが、多頭飼いの病気は治療だけでなく環境で減らせる部分があるというのが、15万円払って学んだ一番大きな教訓です。多頭飼いの相性問題については「猫を多頭飼いする前に知っておきたい5つのこと」にも書いています。
平時は月1万円、突発で10万円級。だから僕は保険より貯金派
2年前までの実感値でいうと、9匹での通院費用は平時で月1万円ほど。そこに数年おきの突発で10万円〜が乗ってくるイメージでした。
この「平時は大したことないが、突発が大きい」という構造が、僕がペット保険に入らず貯金で備えている理由です。仮に9匹分の保険料を払うと月2〜3万円級になりますが、うちの実績ではそこまで使いません。詳しい考え方は「ペット保険に入らず30年」に書いたので、ここでは結論だけ。
保険料を払ったつもりで、猫専用の口座に毎月積み立てる。突発の15万円はそこから出す。
これがうちの型です。ただしこれは「突発時に10万円台をすぐ出せる状態を維持できる」ことが前提なので、そこが難しい場合はペット保険を検討する価値は十分あると思います。
通院費用は「記録」しておくと年間額が見える
ちなみに通院費用って、レシートを捨てた瞬間に記憶から消えます。ハッピーの52,300円やピノの10万円が正確にわかるのは、当時ブログに記録していたからです。
いまは僕が自作した無料アプリ「ねこカルテ」に通院記録と費用を入れると、年ごとの合計額が自動で表示されるようになっています。
正直に白状すると、このアプリを作ったのは2026年。うちの猫はこの2年誰も通院していないので、うちのねこカルテの通院記録は現在ゼロ件です。記録ゼロが続くのが一番いい状態なんですが、次に何かあったときのために備えてあります。
前提:うちは20年ほど前から完全室内飼いです
費用の前提として、うちの飼い方も正直に書いておきます。
うちは現在、完全室内飼いです。ただし、昔からそうだったわけではありません。
昔は外に出られる飼い方をしていて、猫はしょっちゅう怪我をして帰ってきました。当時は飼い主としての意識も低く、病院にもあまり連れて行っていなかった。その頃の猫たちは、寿命が短かった。それではダメだと反省して、完全室内飼いに移行しました。正確な時期は覚えていませんが、逆算すると20年ほど前のことです。
いまは外に出すという選択肢は一切ありません。外猫との接触がない環境なので、ワクチンは打っていません。これはあくまで我が家の記録であって、推奨ではありません。接種の判断は生活環境(脱走リスク・ペットホテル利用・新入り猫の迎え入れ等)で大きく変わるので、かかりつけの獣医師と相談してください。
ライの件で引っ越したのも、室内飼いへの移行も、根っこは同じです。猫の病気と医療費は、飼い主が環境を整えることでかなり変わる。昔の適当な飼い方を反省してきた35年の結論はこれに尽きます。
まとめ:猫の医療費は「月額」より「突発」で考える
- 猫9匹のこの2年の通院費用はゼロ円(環境改善が効いた)
- その前は平時月1万円+数年おきに10万円級の突発(最大はライの救急手術15万円)
- 突発はGWでも夜中でも待ってくれない。すぐ出せる備えが必要
- 多頭飼いの病気は相性ストレスの解消など環境側で減らせる部分がある
猫の医療費が不安な人は、月々の平均額よりも「10万円が突然来たとき出せるか」を基準に備えるのが、35年やってきた僕の実感です。
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